VR(仮想現実)で、”どこでもドア”

ソニーの仮想現実(VR)機器である“プレイステーション(PS)VR”がよく売れているという(日経、2/28)。昨年10月に発売を開始してからの累計販売台数が、91万台を超えたという。

出荷台数を抑え気味に設定しているらしいが、全国の量販店では品薄状態が続いている。

そもそも、仮想現実(VR:virtual reality=バーチャルリアリティ)とは、コンピュータが作り出す架空の世界のことである。視覚や聴覚など人間の五感を刺激して、あたかも、その世界にいるような感覚を我々に与えてくれる。

これを実現するために開発されたのが、スキーのゴーグル型のヘッドセット(写真)である。重さは600グラムほどで少し重いが、視野角が100度を超える。

ソニーPSのVR(jin115.comより)

このヘッドセットをつけると、目の前にはびっくりするような架空の世界が広がってくる。

目を上に向けると景色は上空に移り、目を下に向けると自分の足元が見える。

この時大事なのが、“遅延時間”、である。頭の動きに映像が瞬時に反映する必要がある。

ソニーのVRでは、この遅延時間が0.018秒以下になっているという。我々は、0.02秒以下の遅延であれば、現実と架空現実の差がなくなるとされている。また、映像の滑らかさも大事である。ソニーでは、1秒間に120回の画像書き換えがなされるという。

人間の脳は精妙に出来ており、自分の感覚と映像などにずれがあると、一種の“酔い”を起こしてしまう。今から20年以上も前になるが、筆者は現役時代に、自動車の運転席をそのまま模した3画面対応の安全運転教育用のドライビングシミュレータを開発した経験がある。

当時の技術にしては最高峰のものであったが、受講者の一部に”シミュレータ酔い”を起こす方がいて、その対策に相当の苦労をしたものである。その後の技術の進化は目覚ましいものがあり、現在では、酔いを起こすことは殆ど無くなっているという。

昨2016年は、VR元年であった。科学技術の進歩は、仮想現実の世界をさらに広げようとしている。ドラえもんのポケットから現れる”どこでもドア”が、現実の道具になろうとしている。

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