横綱・稀勢の里と大相撲新時代!

2017年初場所、ようやく稀勢の里が横綱の座を射止めた。

19年ぶりの日本出身横綱の誕生であり、筆者を含め大勢の大相撲ファンがこの日が来ることを待ちに待っていた。下の写真は、明治神宮で行われた奉納土俵入りの様子である。

筆者は、この写真の右手の恰好と腰の位置に注目をしている。これまで、稀勢の里の優勝や横綱昇進を阻んできた大きな問題点が見て取れるのだ。詳しくは、後に解説したい。

明治神宮での奉納土俵入り(共同通信HPより)

それにしても、稀勢の里のこれまでの戦績を振り返ると、優勝が一度もなかったことが本当に不思議である。例えば、幕内通算の勝敗と勝率を、現在の横綱陣と比べてみよう。

白鵬が925勝167敗、勝率0.847で断トツである。これに次ぐのが、日馬富士の669勝353敗、勝率0.655である。これに対し、稀勢の里は、678勝417敗、勝率0.619で、日馬富士に次ぐ成績なのである。横綱・鶴竜は、527勝340敗、勝率0.608に過ぎない。

全幕内力士の中で、勝率が6割を超えているのは3横綱と大関・稀勢の里だけなのである。

稀勢の里は、身長188センチ、体重175キロの堂々たる体格をしており、左の“押っつけ”の強さは天下一品である。ケガにもめっぽう強く、大相撲に入ってから休場したのは僅か1日だけという頑丈さである。大相撲では、“心技体”が大事だというが、まず、“体”、は申し分がない。

この力士は、中学を卒業してすぐ大相撲に入った、いわゆる“叩き上げ”であるが、幕下時代から将来を嘱望されていた。十両昇進は貴乃花に次ぐ年少2番目の記録(17歳9か月)を持ち、新入幕も18歳3か月で、これも貴乃花に次ぐ2番目の記録である。

その貴乃花は、1994年に大関で2場所連続の全勝優勝を果たし、22歳の若さで横綱に昇進をしている。これに対して、稀勢の里の方は、貴乃花に遅れること8年にも及んだのである。

この間、準優勝の回数は12回を重ね、“綱とり”の失敗は6回にも及んでいる。

“大関以上、横綱未満”、といわれる所以であるが、もう一つの“何か”が足りなかったのだ。

それでは、貴乃花や白鵬とこの力士は、いったい何が違っていたのか?

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